スキー・スノーボードのワックスの選び方|プロの経験から伝える極秘ワックス選び

ワックス 選び方

「ワックスのメーカーはどこがいいんだろう?」

「雪の温度によってワックスをかえてないといけないの?」

「なるべく手間なく板を良い状態にするにはどうすればいいんだろう?」

などワックス選びでお悩みでありませんか?

スキー・スノーボードのチューンナップショップセンタースポーツ「Powers」が提唱するワックス選びについて、お伝えさせていただきます。

スキーのレーサーとして活動をしてきて、それからチューンナップをおこなって20年の経験から多くの方が簡単にワックスの効果を体感いただける方法を考え出しました。

ホットワックスは、スキー、スノーボードのメンテナンスを行うために非常に大切です。

でも、それが手間がかかりすぎるものだと趣味として楽しんでいるみなさんにとっては、面倒臭いということになってしまします。

・簡単でシンプルなのに、板がすごく滑る方法

をお伝えしていきます。

プロが教える意外なワックス選びの真実について

当店はスノーボードのチューンナップを年間500件ほどさせていただいています。その中で面白い出来事が何度も起こりました!

チューンナップに出していただいたお客さまから

『センスポさんのワックスって何を使っているの??』

とよく尋ねられます。

理由は、

『板の滑りがすごく調子いい』

からなのです。

今まで使っていたワックスよりも滑りが良いということで、何人の方から同じような質問を頂きました。

当店がチューンナップのワックスとしようているのは

・Kuuのイエローワックス 一番柔らかくて溶けやすいもの

もしくは

・Tokoのサーモワックス (ワックスを浸透させる機械に使用するワックスで50度ほどで溶けるワックス)

です。

まずは、当店のチューンナップに使用しているワックスについてどういったワックスかをお伝えしていきます。

その後に、なぜこのワックスが

多くの方より滑ると言われるかという私の出した結論についてお伝えさせていただきます。

チューンナップで使用しているワックス選びについて

当店がチューンナップで使用しているワックスは

・アイロンの温度が低くて使用できるものであること。

理由は、アイロンの温度を低くてワックスがかけらるということは滑走面を熱しすぎずにアイロンがかけられるのでお客様の滑走面を焼いてしまうというリスクは最小限におさえられます。

アイロンで滑走面を熱しすぎて焼いてしまうと板がやけてしまい、ワックスが入らなくなります。場合によっては板が滑らなくなり、引っかかる感じがするケースもあるでしょう。

・柔らかいワックスであること

柔らかいワックスであるということは、滑走面の奥まで浸透しやすくなります。しっかりと奥まで浸透することで板を保護したり、ワックスが落ちづらくなります。

・滑走性能のあるワックスであること

他店のチューンナップショップさんは、クリーニングワックスを最後にかけるところが大半です。それは滑走面を空気から保護して参加しないようにするためです。

ただ、クリーニングワックスは滑走性能を上げる効果はありませんので、スキー場で滑る際は別でベースワックスや滑走ワックスをかけていく必要があります。

当店の使用しているワックスは滑走性能あるワックスですので、チューンナップに出してもらって、ワックスを剥がしていただければある程度走る状態です。ホットワックスを頻繁にかけない方もチューンナップ後にそのまま滑りに行ってもらえる状態にしています。

以上

が当店がチューンナップで使用しているワックスの特徴です。

一言で言うと、非常に使いやすく、ワックスが浸透しやすいものです。

ここからお客様との話で分かった、当店のワックスが走る理由についてお伝えしていきます。

今までのワックスが浸透していなかった可能性がある

滑りがよくなったというお客さまのお話を聞いていると

・滑走性のあるワックスを使っている

・ある程度スキーやスノーボードの経験がある

・ベースワックスを塗って、その上に仕上げのワックスも塗っている
(この部分は人によりますがこういった方も当店のワックスが滑ると言っていただけました。)

こうやってお話を聞くと、
特に問題がないと感じました。

ただ、一点だけ気になる点がありました。

ワックスの硬さについてです。

当店の使っているワックスはかなり柔らかく低い温度でもワックスが溶けて、板に浸透していきます。

この浸透の具合が、ワックスの硬さによって違うのではないかという考えにいきつきました。

実は、多くの方はホットワックスをかけてもワックスが硬いために浸透があまりしていないんじゃないかということです。

ワックスの温度が高くなれば、何度もアイロンをかけると板を傷つけることになってしまいます。だから、ワックスが板の仲まで深く浸透していないケースが多いのではないかと考えました。

ワックス選びでお悩みの方は、アイロンが低い温度でも溶けるワックスをお選びいただき、しっかりと板に浸透させるようにいてください。

ワックスの選び方について

当店の使用しているワックスは柔らかいワックスのため、板の奥まで浸透をするから滑りがよくなっているだろうということ私の結論です。

ただ、より早く滑れるよにワックスを活用していきたいと言う方もいらっしゃると思います。

これからはどうやって「柔らかいワックス」を活用して、滑る板をつくっていくといいか?

また、簡単にワックス処理をしたい方におすすめの方法をお伝えしていきます。

レースや競技者以外の方は柔らかいワックスを選べばOK

私は8割以上の方は柔らかいワックスを使用すればOKと考えています。

しっかりと板にワックスを浸透させることをすれば十分良いのかなと考えています。

ただ、もう少しこだわりたい人や雪の温度やシーンに合わせたい人は、柔らかいワックスの上に温度に合わせて滑走ワックスをかけていけばいいと思います。

ワックスは同じメーカーが良いのか?

私の結論では、違うメーカーのワックスが混ざり合っても問題ないと考えています。

例えば、

柔らかいワックスは「Kuu」や「toko」さんを使用する。

その上に塗るワックスを「Gallium」さんを使用する。

というのもOKだと思います。

考え方として、一番下に塗るワックスは柔らかくて浸透しやすいもの、その上に徐々に硬いものを塗っていく。

アイスバーンなどの硬い雪では、柔らかいワックスでは剥がれやすいのでそういった雪を滑る際には硬いワックスを上に重ねて塗ると言う形で使っていけばいいと思います。

プロや競技に出る方のワックス選びについて

プロや競技に出る方は、板のスピードが勝敗を分けることがあります。だから、板を早く滑るように育てていくイメージが大切だと思います。

ワックス選びに興味のある方は、早い板の作り方を知りたいと言うことだと思います。

ワックス選びよりは、板をベースからしっかりと作って育てていくことが大切です。

シーズンオフにチューンナップに出してベースのワックスを浸透させて、その上に硬いワックスを塗っていくという作業をしながら、板にどんどんワックスを浸透させていきます。

また、それとともに、スクレーパーやブラッシングをすることで板のストラクチャーの角を潰していく、滑らかにしていくことが大切です。

チューンナップに出した後にストラクチャーは、角張ってしまっている部分があるのでその点を丸めていくことをすることで板の滑りがよくなります。

これは何度もブラッシングやスクレーピングをすることで丸くなっていきます。チューンナップ後に何度もホットワックスをかけることで自然と滑走面は走りやすい状態になっていきます。

プロや競技の方に関しては、ワックスについての深い知識があると思いますので、ご自身の経験を活かしててもらえたらと思います。その際に、一番初めのベースは柔らかいワックスをつかうことを一度、試していただけたら嬉しく思います。

まとめ

結論、柔らかいワックスをまずは使っていくことが大切になります。

その後、さらに追求したい方はそれぞれの好みのメーカーのワックスを使用して、雪面の状況にあわせて調整をしていくといいでしょう!

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