ホットワックスをかけると、板の滑走面が焼けるのではないか・・・と心配している方は多いのではないでしょうか?今回は、焼けているかどうかの確認方法から正しいホットワックスのかけ方まで、Q&A方式でわかりやすく解説いたします。
Q.滑走面が焼けた状態って見てわかるの?
A.ズバリ、見てわかります。下の写真をご覧ください。
まだらに脂っぽくテカっている部分(赤で囲んでいる部分)が強く焼けている箇所になります。白で囲んでいる部分が正常な状態です。
Q.滑走面が焼けたらどうなるの?
A.焼けてしまうと、プラスチックの素材が変質し、ホットワックスが入りにくくなってしまいます。場合によっては、滑走性が下がり、滑った時にひっかかることも。
Q.なぜ焼けてしまうの?
A.原因は、“ホットアイロン”にあります。アイロンの温度が高すぎたり、アイロンがけのスピードが遅かったり、何度も往復してかけたりすることで、熱で板が焼けてしまいます。
ポイントは、「トップからテールへ同じ方向にアイロンをかけること」。でこぼこしていると気になって何往復もしたくなってしまいますが、ワックスが染みこんでいれば、表面が綺麗にならされていなくても問題ありません。
アイロンの温度は、外気の温度にもよりますが、例えば、10度のお部屋であれば120℃に設定するとよいでしょう。
アイロンがけの回数は、アルペンボードであれば2回、フリースタイルボードであれば3回で十分です。トップとテールは、細かく動かします。
1回目は、ワックスを垂らしてなでる程度にアイロンをかけ、2度目は体重をかけてゆっくりとアイロンをかけます。パチパチと音がしたり、煙がでたりしたら、焼けている証拠。その場合はすぐに中止しましょう。
Q.もし焼けてしまったらどうすればいいの?
A.もし焼けてしまったら、チューナーショップに持っていき、削るしか復元方法はありません。ただし、滑走面を削ることは、板の寿命を縮めることにもなるため、注意が必要です。
正しいメンテナンスで板を大事にしよう!
せっかくメンテナンスをしても、間違ったホットワックスのかけ方では、かえって板を傷つけてしまいます。正しいメンテナンスで、板を大事に保管しましょう。
ホットワックスの掛け方のポイントを解説していきます
ホットワックスを正しくかける上で大切なチェックポイントをお伝えしていきます。
使用するアイロンの性能をチェック
1万円以下のアイロンは温度が安定せずに、一定の温度に達すると一度アイロンの電源がきれて、また温度が下がると電源が入る仕組みになっているのでアイロンの温度が一定ではありません。
だから、ホットワックスが溶ける時と溶けない時があり、ワックスが溶けないから何度もアイロンをかけていたらアイロンの温度が上がってしまって、板が焼けてしまったということがよくあります。
使用しているアイロンが安いものの場合は上記を注意して、溶けない時も同じところを何度もワックスをかけないように注意をしましょう!
アイロンをかける際に気温は低くないか?
板にホットワックスをかける部屋の温度が低いと、ワックスも溶けにくくてアイロンの温度を高くする必要があります。
アイロンの温度が高いほど、板が焼けてしまうリスクが高くなってしまいます。
板は暖かい部屋などで暖めた状態にしてから、ワックスをかける部屋に持っていくなどすると板自体の温度が高いのでワックスが入りやすくなります。
また、ワックスを板に生塗りをしておくと板の保護にもなるので、焼きづらくなりますのでオススメです。
ペーパーを使ってアイロンをかけているか?
ペーパーがあることで、アイロンが直接滑走面に接することを防ぐので、ペーパーを使いましょう!
ペーパーを使うとキレイにワックスも入りやすくなります。
アイロンを何度も同じところをかけていないか?
アイロンをかける時は、トップ(ノーズ)からテールに向かってかけていってください。
同じ場所を連続でアイロンをかけていくと滑走面が熱くなりすぎて焼けてしまいます。
気温が低くてワックスが入りづらい時でも、同じ場所を連続であいろんをかけるのはやめてください。
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